2011年2月23日水曜日

Banco Popular 開発部ともアライアンス

本日は、少しお仕事のこと。こちらで進めている市役所女性課における女性の経済自立支援プロジェクト。以前、Banca Mujer 女性銀行 (Banco Nacionalの開発部)とのアライアンスについて少しご紹介しましたが、国内のもう一つの大きな銀行、オレンジがカンパニーカラーの Banco Popular 開発部とも連携が始まりました。
今回の連携は、”銀行員が直接教える!ビジネスプラン作成講座”で、週に1回4時間づつ6週間に渡り計24時間の講義を行います。参加できる対象者は女性のみで、市民のシングルマザー・女性世帯主(jefa de hogar)・教育レベルの低い方々。経営学部4年生の大学生が最終単位を取得するためにインターンシップとして参加していて、女性たちに付き添いプラン作成を細かくフォローします。今回はパイロットプランなので限定10名に実施していますが、上手くいけば、引き続き毎6週間ごとに10名づつの講義を継続する予定です。この女性たち、以前ご紹介した”フェリア”で手作り商品を販売している彼女たちです。しかもこのクラスが、想像以上にしっかりした講義クラスで私も驚いています。宿題もたくさん出るので、大変です。Banco Popular はその名前の通り、大企業向けだけではなく中小企業(特にナノカンパニー)の支援を行っている銀行で、「コミュニティー」の概念をものすごく大事にしていて、Banco Nacional (Banca Mujer)より市民に近い視点で考えているように感じます。実際、クレジットの問題でBanca Mujerクラスに参加できなかった数名が、こちらのクラスに参加できています。
女性課に登録している女性ナノカンパニー者数が、私がここに来た当初は30名弱だったところ、今や250名に達しようとしています。そのため、どう「面」展開していくか・継続するシステムを作るかを考えていました。両行それぞれの性格が出ていて、良い感じです。いずれにせよつくづく感じるのが、こちらの銀行員の皆さんが本当に優しいこと。しかも対象がシングルマザーや教育レベルの低い方々なのですから、これは日本に無いよなぁ・・・と毎日思いながら仕事をしています。それに、彼女たちの勉強熱心なこと!”食べていかなくちゃいけない”という状況は、こういう世界を作るんですね。以前も書きましたが、この国は国民の80%以上が貯金をし「ない」ので、銀行にとっては、何であれ自分で事業を行っていこうという姿勢を持っている人を全面に応援してくれます。
私にとっては相変わらず、うってつけのスペイン語クラス。本当にこの領域の単語ばかりが増えてしまって、他領域の言葉をどうやって覚えるか、ほんと考えないと。。。(汗・笑

Banco Popular 開発部: Webサイト