2011年5月25日水曜日

en mis vacaciones

Thank you for your visiting my blog site.
I'm having my vacation. I'll back here soon.

Gracias por su venir a mi sitio blog.
Estoy tomando mis vacaciones. Regreso aquí un lato.

2011年5月23日月曜日

Sala Garbo ミニシアター

市中心地から少しはずれた所に、Sala Garbo というミニシアター(小映画館)があります。小さな映画館ですが、ゆっくり落ちつけると言う意味ではCinemarkより良いかもしれません。映画のセンスが良いので、たまに見に行きます。ただ、英語の作品でスペイン語字幕ならどうにかなるのですが、ドイツ語の作品で字幕がスペイン語だと、もはや意味が分かりません。スペイン語・・・頑張らないと!語学訓練に良いかもしれませんね。なかなか素敵な映画館です。

住所:Calle 28, Avenida Segunda. De la Pizza Hutt del Paseo Colón 100 mts Sur. Webサイト
料金:3,000₡前後(6ドル前後、500円前後)







2011年5月20日金曜日

Vida TUR ビダ・トゥール旅行代理店

私が大変にお世話になっている旅行代理店、Vida TUR ビダ・トゥール。あんまり良くして下さるので、このサイトでご紹介することにしました。私がこの短期間にこれだけの旅行を実現できているのは、彼らのサポートあってこそ。ほんと、良い人たちなんです。散々わがままを聞いて下さって、ついつい仕事ばっかりしてしまう私をしっかりバックアップ。涙が出ちゃいます。。
コスタリカ国内旅行並びに、コスタリカ近郊国外旅行をご検討の方は、是非こちらをご利用ください!!御用命の際は、店長 Kerry氏 をお訪ね頂ければと思います。英語・スペイン語OK、完全なバイリンガルです。

住所:Edificio Centro Colon Ave.0, 2ndo piso Webサイト



2011年5月18日水曜日

Walmart ウォールマートがやって来た

米国大手スーパー Walmart が先週末に一斉にオープンしました。ものすごい量の安売り広告。前土曜日・日曜日の新聞広告の大半が、Walmart を意識した安売り合戦広告でした。どんどんアメリカナイズされていくコスタリカ。コスタリカも大量消費の国になってしまうのかなぁ・・・。それはちょっと残念かも。以前より存在していたHiper Másという大手スーパーがWalmartに買収されて、あっという間に数店舗のHiper MásがWalmartに早変わり。
雨季の雨空の下、さっそく行ってみました。それにしても、確かに安い。これは、お金を持っていない層の人たちが、安さを求めてどんどん流れるなぁ・・・。でもお金をちゃんと持っている人たちは、こういう”安かろう”の選択は取らずに、高級志向の道に進むのでしょうか。貧富の差って、こうやって開いていくのかな。。私の目から見たコスタリカは、貧富の差があるとは言っても、今の段階ではそこまで大きくないように感じています。シングルマザーたちの経済自立支援をしていても、みんなそこそこ平和に上手くやっているし、別にウルトラ貧困というものを感じません。この国がどう変わっていくか・成長していくかは、政治手腕だけではなく、こういう現場に直接関わってくる経済的な力にも左右されるのだろうなと・・・、感じました。






2011年5月16日月曜日

Papaya Música (Latina) パパジャ・ムシカ(ラテン音楽)

コスタリカ発のラテン音楽レーベル Papaya Música パパジャ・ムシカ。米国発のラテン音楽レーベルは知っていたのですが、コスタリカ発はないものか・・・と思っていたら、ありました。アルバムタイトルにも、コスタリカっぽい名前がついています。各種お土産店にて、またWebサイトでも、視聴・購入できます。私はほとんどラテン音楽を聞かないのですが、せっかくラテンの国に住んでいるのだから、もっと聞いてみようと思いました。おススメがあれば教えてください!楽しい感じの音楽が良いです。

購入可能店舗:Teatro Nacional / Boutique Kiosco Sjo
Papaya Música: Webサイト カタログ閲覧、視聴、購入可。


▼ 最新リリース
- Bailongo • La Solución

PULPERÍA COLLECTION
- Costa Rica Rock and Pop
- A Todo Swing • Varios Artistas
- Costa Rica Reggae Night • Varios Artistas
- Salón Tropical • Varios Artistas

▼ MÚSICA NATURAL
- Guanacaste al atardecer
- Simbiosis Manuel Obregón

▼ TRADICIONAL
- Ray Tico: Solo para Recordar
- Al Pie del Balcón: Serenatas Guanacastecas
- Dr. Bombodee • Walter Ferguson
- Babylon • Walter Ferguson
- Tierra Seca • Max Goldenberg y Odilón Juárez

▼ DESDE LAS RAÍCES
- Tardes de Alajuela
- Mario Ulloa
- Cantoamérica
- Quiero que sepas • PerroZompopo
- Llevarte al mar • Guillermo Anderson
- Caribbean and Garifuna Rhythms
- Malpaís en Vivo • Malpaís
- Calypso Limón Legends • Manuel Obregón y Manuel Monestel con la Calypso Jazz Band
- Romper el Silencio • PerroZompopo
- Tierra de la dulce espera
- La Orquesta de la Papaya
- Historias de Nadie • Malpaís
- Uno • Malpaís
- Wade in the Water
- One Pant Man • Manuel Monestel
- Mangoré • Manuel Obregón

▼ Discos de Distribución
- Amigos Intimos
- En el país de las maravillas • Amigos Intimos
- Mis Boleros • Luis Enrique Mejía Godoy
- Nomadas • Amarillo cian y magenta
- Tangoizueta • Adrián Goizueta


2011年5月13日金曜日

Las señoras 対象女性たち

経済自立・起業支援の対象女性は誰か。あくまでも市役所の公共サービスの対象者となるため、基本的には、

・シングルマザー Madre Soltera
・世帯主女性(日本語にすると、大黒柱の女性?) Jefa de Hogar
・教育レベルの低い女性たち Bajo nivel de educativo

が主です。実際、確かにそうです。いわゆる”普通のおばちゃんたち”です。ですので、前回書いたように「宝くじ?」と言われてしまうのも、分からなくもないんです。確かに一理ある。更にスタッフは心理学者にソーシャルワーカー。ビジネスの知識も経験も皆無。無理もありません。だからこそ、私が来た、と。

正直を言うと、この場所に来た当初、貧困層という言葉ばかりが私の頭の中で先行して、勝手なイメージを自分の中で作り出していたように思います。それこそ、”テントで暮らしていて、食べるものがほとんどなくて・・・”と。ところが全く違いました。そのレベルの人に対する支援は、経済自立・起業支援とは言わず、別のソーシャルセキュリティーの仕組みがありました。それで最初の段階で、「これは本当に自分の目で見て確かめないことには、本当のところ何を提供すれば良いか、判断を誤るな。イメージだけで考えてはいけない。」と、改めて、基本原則を強く感じたのです。

そこで何をしたか。2010年1月の段階で市役所女性課と既にご縁のあった女性たち100名に対して、一斉にアンケート調査を行い、更に数名の方の家庭訪問することを決めました。どのレベル感で暮らしている人を支援すれば良いのか、肌感覚で感じたかったためです。前述通り、女性課は8年前にできた課でしたので、既に100名程度の女性との関係は存在していました。また、経済自立支援として15名程度の女性たちがグループを作り、手作り商品を作ってバザーのような形で販売する機会を得たり、2009年7月に1度、自尊心クラスを実施した経験がありました。彼女たちの生活を知りたい、と。

彼女たちにとっては少しハードかもしれない、と思いつつも、A4 11枚、押さえておくべき情報を洗いざらい聞きだすことにしました。基本情報(名前、住所、年齢、電話番号、最終学歴、既婚・離婚・未婚・別居等の属性、子どもの数、各年齢、PCの所有有無、メールアドレス・・・)から、1カ月の概算家計簿数値、1カ月の概算現時点での販売収支数値、商品に関する詳細情報・顧客情報、女性課との関係性、女性課に望むこと。かなりの量ですが、しっかり教えてもらわないことには、こちらが何を提供すれば良いのか決められないため、「やってください。」と(ここはトップダウンで。市役所特権で。)協力をお願いしました。それが、結構すんなり、皆さん楽しんでやってくれる。お陰さまで3週間で120名のデータを集めることができました。

分析の結果、分かったこと。7つ。

1.土着のため家がある=家賃を払う必要がない。シングルマザーで複数の子どもが居ても、親と暮らしている人が大多数。 →大人になっても親と同居している、というこの国のカルチャー
2.難しいと言いながらも、11枚のアンケートを全員がしっかりと答えられる・記述できる →読み書き・四則演算、問題なし(この国の基礎教育レベルの高さ)
3.PCを持っている人は全体の52%、メールアドレス所持者はその90%
4.各自が作れる商品の質レベルはピン切り →市役所女性課にリーチする女性たちの中にも、いくつかのレベルが存在する=レベル(段階)に分けてそれぞれの支援を提供する必要がある
5.市役所にとっての顧客(女性たち)の流れが全くない →約8年間、ほぼ同じ女性たちが女性課と関わりを持っている=他の人が入りにくい、入って来ない
6.サンホセ市における女性の経済自立・起業支援のニーズは非常に高い
7.ひとりひとりが各自の家で主に手作り商品を作っている →彼女たちはグループで仕事をしない、チームで仕事をすることに全く慣れていない

前回書いた通り、とにかく市役所の外に出れば彼女たちを支援するツールや機関が山とある。その情報やサービスを、どう彼女たちにリーチさせていくか?どう社会的な底上げを量的に図っていくか。その仕組みを構築していく上で、上記7点を最初の段階で知ることができたことは、大切なポイントでした。ちなみにこの集計データは着任後4カ月以内に出しました。2年間で、新規事業を立ち上げ私が去っても残る仕組みを作る、とタイムリミットが決められていたためです。とにかく時間が無い。


なるほど、と。ただ私がざっと見たこの段階で、全くもって対象女性たちの経済自立・起業の可能性が「皆無」というわけではない、と思いました。可能性は確実にある。何よりニーズが非常に高い。彼女たちはその支援を強く望んでいる。確かに商品はピン切りですが、全員を起業家として育てろ、という話ではありません。彼女たちに経済自立という道があること、その道を具体的に示すこと、這い上がりたい人が這い上がれる機会を明確に提供することが、目的です。であれば、分かりやすい成功例を1例でも2例でも出すことが、先決です。ロールモデルの提示です。
何よりこの国には、(前回書いたように)市役所の外に彼女たちを支援するツールや機関が山とある。更に、女性たちの経済自立・起業支援に対するニーズが異常なまでに高い。上も下も揃っている。これが決定的な要因でした。この両方のどちらかが弱ければ、欠けていれば、もっと別の作戦を取ったと思います。しかし、外にこれだけある。現場のニーズは高い。「結局は、市役所女性課が鍵。市役所がボトルネックか。」と、改めて確認をすることになりました。どっから切り崩すかな、と。


次の手。とりあえず銀行を市役所に呼んでこよう。銀行員と直接この100名の女性から私が選んだ15名を直接合わせてみよう。銀行側がどう出るかを見よう。ということで、さっさとやる。アンケート集計結果が出た翌日に、結果を持って前述Banco Nacional(国立銀行)の開発部を再度尋ね、データ結果を元に、うち15名を選ぶから会ってくれ、とかけあいました。銀行側はOKの1つ返事。ところがこの時の市役所女性課側の反応は、「まともにやってくれる訳が無いでしょうに。相手は彼女たちよ。数年前に私も一度行ったことあるけど、門前払いを食らったんだから。」なるほど。「じゃあ、数年経っているんだから、もう1回やってみましょうよ。」その簡易会議(顔合わせの会)を行った際、付き添ってくれた市役所スタッフはゼロ。誰も信じてくれていませんでしたから。それでも別に良いんです。前回も書いたように、市役所スタッフに対して成功体験を積ませて行くことが、継続する仕組みを作る上で大事なことなので、既成事実、既成事実、既成事実です。完全に、確信犯。

2010年3月10日。記念すべき、第1回目の女性たちの会合です。結果は思った以上の吉に出ました。というより、盛り上がり過ぎ(笑、この顔合わせの会。各自が自分の商品を持ちより、自分の生活状況を語り、今後どうしていきたいのか夢を共有した後、銀行員が「銀行とは・・・」とその役割を大変に分かりやすく説明をしてくれて、本当に感動的な場でした。私はこの地に来て最初の会合だったので、感無量。「何より、この銀行員、何者!?」・・・と思ったのが、今のBanca Mujer現場トップ Kattya氏です。女性たちをバカにすることなく、しっかりと真正面から、銀行とは?商売をしていくとは?という話をしてくれたのです。これです、この姿勢なんです、自立支援において最も大事なことは。それもそのはず、彼女がBanca Mujerの立役者。その後もずっと一緒にお仕事をさせて頂いていますが、お陰で私は彼女と生涯の友です。

翌日女性課の電話は鳴りやまず。方々から「どうして私は呼んでもらえなかったんだ?」の問い合わせ。そして私は女性課課長から叱られる。「どうしてもっと公的にやらないんだ!?」おいおい。あんたが”まともに取り合ってくれないでしょ”と言って、挙句あんたも同席しなかったでしょうに・・・、と言いたいところをこらえつつ、明らかに「しめしめ。」なわけです。ということで、第二回銀行員と女性たちの顔合わせ会議には、総勢60名の女性と、銀行員が集まりました。

そんなこんなで銀行と市役所の関係を作りつつ、あれから1年半経った今では他行も加わり、女性たちへのビジネスクラスを実施しています。そのレベルが高い。ちょうど昨日(木曜日)、もう1つの銀行Banco Popularのビジネスクラス修了式がありました。先述の、自分には全く何もできないと信じていた”普通のおばちゃん”たちが、修了式の場で、人の前で、自分のビジネスプランを発表する姿は、自信に満ち溢れ、勇気を得た立派な女性の姿でした。私は人間がこのような形で変化する瞬間、つまり、成長の瞬間に立ち会うことが、本当に好きでたまらないのです。

ポイントをもう1度。
1.自立支援は、「必ずできる」と信じて接する・正面から向き合うことから始まる。
2.全員を起業家として育てろ、という話ではない。(実際に起業家としてやっていけるのは5%、多くても10~15%だと思っています。)
3.分かりやすい成功事例を1つ、2つ作る。それが彼女たちのロールモデルになる。 →それができれば、他の人たちはその人を真似してついて来る。ついて来れる。
4.彼女たちに経済自立という道があること、その道を具体的に示すこと、這い上がりたい人が這い上がれる機会を明確に提供することが、プロジェクトの真の目的。 →夢を与えること。希望の道筋を提示すること。

※2010年3月10日、記念すべき初回の銀行員と15名の女性の顔合わせ会


※2010年3月26日、その反響を受けて行った銀行員と女性たちの会

※2011年5月12日、先日木曜日に実施したビジネスクラスの卒業式




2011年5月11日水曜日

Fábrica Nacional de Licores 国立酒造工場

市内の中心、スペイン公園の向かい・Casa Amarilla 外務省 の斜め向かいに、1856年に建造された Fábrica Nacional de Licores 国立酒造工場があります。現在は文化国立センター(CENAC)として活用されています。先日、地震災害支援のチャリティーイベントが行われた場所です。とにかく、広い。
この建物では昔、ron ロン というお酒を製造していました。現在、コスタリカの多くの建物の屋根にはトタン板が使われていますが、この建物は昔のまま瓦を利用している、歴史的建造物です。
1990~1994年に、若者文化・スポーツ大臣(Ministra de Cultura Juventud y Deportes)として就任していた Rafael Angel calderón氏の尽力により、国立文化センター(CENAC)として再オープンしました。若者文化・スポーツ省が入っています。敷地は大変に広く、裏側の入り口からは「Centro Nacional de Arte y Cultura 国立芸術センター」になっています。文化省の協賛により市民の芸術作品を常設できるスペースです。文書センターでは、文化遺産に特化した展示を行っています。
この文化省、結構いろんなところで見かけます。この国で表現活動が盛んなのは、この省庁のサポートも大きいと思います。※雨季で写真が暗いねぇ・・・。。。(涙)

住所:Ave.3 y Calle 11, San José









2011年5月9日月曜日

el trabajo del apoyo Autonomía 自立支援という仕事

さて、このブログの中で少しづつ今の仕事について書き始めることにしました。2年間の期間限定の仕事のため、当初は「時間ないー・・・!」とぶっ飛ばして来ましたが、お陰さまである程度枠組みができ、いよいよ最終の引き継ぎモードに入りました。引き継ぎを行う上で、「私が何を重要なポイントと考えていたのか」を客観的に考え直したいと考え、書くことを決めました。

一体どこから書けば良いのかすら分からない状態ですが、書き始めないことには始まらないので、少しずつ、書き始めたいと思います。

---------------------------------------------------------------------------------

最初にお伝えしなくてはいけないことは、「自立支援とは一体何ぞや?」ということだと思います。少なくとも、私はそれをどう捉えているのか?ということ。


少し私の背景を書くと、私は、日本で若年層キャリア支援・若者の自立支援に関する非営利会社の代表者をして来ました。全くゼロの状態から立ち上げてから丸10年間その仕事を続け、新しい世界を見ようとこの地へやって来ました。今は、サンホセ市役所女性課にて、女性の経済自立・起業支援プロジェクトの新規事業立ち上げのプロジェクトマネージャーをしています。

私ひとりの力では数百名単位の女性たちに総合的な支援をしていくことは不可能ですし、もちろん私の語学力の面でも不可能です。何より私は、この国の法律的な知識やビジネス条件や特性を、詳しく知っているわけではありません。それらは、現場の人たち、つまりコスタリカ人が一番良く知っています。
そのため、私は最初に「この国には、どこに何があって、何が足りなくて・・・」を、片っ端から足で歩いて、把握することから始めました。つまり、誰に何ができて、どの団体・機関に何のサービスがあって、かつ、実際にそれを実行する人が「誰なのか」(=どのクオリティーでサービスを提供できるのか、どの程度責任を負えるのか)を、私のこの目で確かめて回ることでした。結果、この国には元来、女性の経済自立・起業支援に関するポテンシャルが大きく存在していることを知りました。
とにかくびっくりしたのは、2010年に設立された、Banca Mujer 女性銀行 の存在です。この銀行は、国立銀行 Banco Nacional の開発部 Departamento del desaarrollo が2010年に女性の経済自立・起業支援に特化した形で設立された銀行です。私がここで仕事を始めた2009年、この開発部に乗り込んだ時は、まさにこのBanca Mujerの構想段階でした。あのBanco Nacionalビルの3階・開発部の会議室で、ものすごいエネルギーを感じたのを、今でも良く覚えています。新しいものが生まれる瞬間の、”あのエネルギー”です。「こと女性の経済自立・起業支援に関しては、全然、日本より進んでいるじゃないか。」と、私はそう思いました。

本プロジェクトに関する研修や、様々な販売機会、挙句にそれに特化した銀行など、パーツ・パーツは既に存在している。しかし、それらが統合されていない。直接、利用者まで届いていない。それを知った時、「まさにこれこそ、市役所の役割だろう。」と思いました。そこで、それらを組み合わせること、市役所としての仕組み・体制を整え、直接女性たちにそれらの機会を届けることに注力して来ました。結局のところ、実際に私が行っている仕事は、コスタリカ国内に既にあった社会のエネルギー(銀行や省庁、ONG、市議会等)の交通整理をしているに過ぎません。


しかし、そんなある意味で整った環境にも関わらず、2重の問題が存在していました。それは、女性たちの自立支援という問題だけではなく、導く側(市役所スタッフ)の自立支援でもあった、ということです。

女性課に居るのは心理学者であり、ソーシャルワーカー。ビジネスのことは一切皆無、何も知らない状態でした。むしろ、お金に対しては苦手意識が強い人たち。私はここに来た当初、女性課スタッフに「女性の経済自立支援において、何をやっていきたいと考えていますか?」とヒアリングを行ったところ、「彼女たちが経済自立・・・?宝くじに当たるくらいしかないんじゃないかしら?」と言われ、唖然としました。「・・・。どうしてそれで、わざわざ日本から専門の人間を呼んだのさ?」正直を言うとその時、本気で日本に帰ろうかと、一度思いました。
でも、「確かに、それが本心の言葉だよな・・・。」と思ったんです。冷静に考えてみれば、やり方が分からないから、それでも本当は解決策を探したいと思っているから、わざわざ他国の人間までを呼んで方法を探しているのではないか?と。その後、別に彼女たちは放棄しているわけではないと知り、こないだの言葉は「本当に、良く分かりません。」という言葉の裏返しだったと、思うようになりました。「なんだ。ボトルネックはここ、市役所か。」と。であるならば、「こうやってやるんです。こうすれば、あなた達でもできますよ。」を明確に示し、市役所スタッフに自信をつけさせてその事業を残すことが私の仕事なのだと、最初の段階で腹をくくりました。


その時、私の目から見て市役所スタッフ(導く側)に明らかに足りないと感じたのは、2つの力。

導く側が「彼女たちは絶対にできる。絶対に到達できる。」と信じる力

それは、

導く側が「自分達は彼女たちを、そのレベルまで到達させることができる。」と、
信じられる力


とほぼ同意です。これは自立支援という仕事においては、大変に重要なポイントです。

端的に言ってしまえば、「できると信じて相手に向き合わなかったら、できるようになるものも、できるようにならない。」ということだと思うのですが、それは特に、他者への働きかけの際、大きく影響すると思います。私は日本で、若者自立支援という領域で10年以上の経営経験を積み、そのことを徹底的に学んで来ました。導く側に「あなたはできる。大丈夫。」と、本当の意味で、“自分と相手”を信じる力が無ければ、人はついてきませんし、誰も自立できません。

少なくとも女性たちは、「経済自立なんて・・・自分にできるのかしら。」と不安に思っている。それでも、「実現できるならぜひやってみたい。でもどうやってやるんだろう・・・?失敗したら、どうしよう・・・?」そういう不安を抱えながら、自分の生きる道を探している。その人たちと接するときに、心のどこかに「まぁ、言っちゃなんだけれど、無理だろうねぇ・・・」なんてことが一影でもあったら、それは確実に彼女たちに伝わってしまいます。そんな疑いを持ち合わせている人たちに、自分の生きる方向性を探る時間を、共にしたいとは思えないはずです。自分の身を委ねようとは、思えないはずです。ですから、最初に必要なのは、導く側に「自分達は、彼女たちをそのレベルまで到達させることができる。」と自信を持たせることだと考えました。


では、何をしていけば良いのか?

もちろん、単に“女性たちが本当に経済的に自立できる”と信じる・念じるだけでは、祈祷師ではありませんので実現しません。具体的に、本サービスを提供する市役所スタッフ(導く側)がそのことを心底信じられるよう、できる限り分かりやすいビジョンと、可能な限り簡素化した具体的なアクションや業務フローを定義し、更にそれを“実際にやってみせる”ことで、体験知として市役所スタッフと共有しながら構築して来ました。もちろん、現場の状況を無視したフローを作ったところで、誰もできません。しかし、最初の段階ではある程度の強引さも必要だと思いました。なぜなら、成功体験を共有することは、本当に大事な事だと思うからです。それが、彼女たちの自信になるからです。この自信さえしっかり押さえることができれば、私が居なくてもプロジェクトは確実に続いていくと思います。短い限られた期間に成功体験を共有することは、容易なことではありません。それでも、ミッション達成のために自分ができることは最大限したいと考え、とにかく成功体験を数多く残す、つまり、明確な成果をしっかりと出し続けて行くことに、こだわり続けました。1度や2度ではなく数回続いてくれば・・・、「これは自分達でも、真似すればできる。」と思ってもらえると、感じたからです。結局は、現場レベルにおけるニーズの的確な理解と、底上げによる明確なリーダーシップが必要なのだと私は思います。でも、それって、どこの国においても必要とされていることではないかと思うのです。

「あなた達は必ず成功する。」「大丈夫だから。」「こっちに行くよ。」を、常に、女性たちと市役スタッフに伝え続けることが私の仕事であり、それが実現した時の彼女たちの自信に満ちた顔を見ることが、何よりも私の仕事の醍醐味です。今、こうしてサンホセ市役所職員として、しかもここ女性課で働けていることを、とても嬉しく思っています。


※先週、5月5日に実施した、月例会議の様子。74名の女性たちが参加しました。



※この国では、会合が終わると必ず軽食が出て、団らんの一時があります。


2011年5月6日金曜日

Restaurante Scalante レストラン・エスカランテ

今年(2011年)1月に新しくオープンした Restaurante Scalante レストラン エスカランテ。まさに Escalante地区 にある、イタリアン系の料理の多いレストランです。ランチ、カフェ、夕食に、ワインも各種取り揃えています。お料理のボリュームが結構多いので、様子を見ながら少しづつ頼んでも良いかもしれません。美味しいです。2階席もあるようなので、また来ようと思います。
雨季のせいで明るい光が足りずに、ぜんぜん綺麗に写真が取れなくて残念・・・。

住所:Antigua pulperia la luz, 120 norte barrio escarante contiguo al parqueo de intensa
営業時間:Mon.-Wed. 11:30am-12:00pm / Thu.-Sat. 11:30am-1:00am / Sun.定休日




2011年5月4日水曜日

La asamblea 議員会館

2年の間に整備することになっていたプロジェクトもようやく一区切りがつき、いよいよ最終フェーズに入りました。一段落といった今日このごろ。いよいよ雨も降り出し、毎日が眠い雨季突入です。。
久しぶりに、国会議員のお友達にご挨拶へ行って来ました。彼とは、6年前にこの国を訪問した際にお会いしてからのご縁。長らく「いつかコスタリカのために一緒に仕事をして欲しい。」とお声をかけ続けてくれていた方の一人です。まさか、こんな形で実際にお仕事をさせて頂く機会を得られるとは、両者とも思っていせんでしたが・・・ご縁とは分からないものです。彼は既に25年以上、ここで働いています。30年ほど前に仕事で来日もしている日本贔屓(ひいき)の方で、温泉で、浴衣姿で卓球をしている写真を見せてくれました。おそらく1980年代の・・・。(汗
ということで、議員会館を訪ねました。昨年夏ごろに前の議員会館が手狭になって、建物の引っ越しをしたのですが、ここは一人一人の部屋がずっと広いんですよね。ゆったりできます。「女性の経済自立・起業支援の委員会は、この国の国会レベルでは無いの?」と聞いたところ、INAMUという国立女性研究所が全てを一任しているため、今の議員内委員会としては存在しないそうです。プロジェクトの報告をしたら、「よくぞやってくれた!!」とたくさん褒めてもらいました。嬉しいな。
ここはとてもOPENな場所で、他の議員さん仲間もしょっちゅう入って来て、気軽におしゃべりすることができます。それでも彼は、常にかなり忙しそうですが。。こういう長く続くご縁は大事にしたいな、と改めて思いました。