2011年7月6日水曜日

Los productos "Hecho a mano" 女性たちの手作り商品

本日は、実際のところどんな商品を扱っているかをご紹介します。
はっきり言います。思っているより、全然良い商品です。情抜きで、私は最近彼女たちから散々買い物をしています。

もう少し正確に言うと・・・、”この1年8カ月で良い商品に変化した”のだと思います。

プロジェクト登録者数は、既に300名を超えました。私がここに来た2009年11月当時は、15名程度の女性たちが集まっていただけでしたので、かなりの勢いで増えています。それだけ女性の経済自立・起業支援プロジェクトのニーズが高かったのでしょう。ちなみに、イメージとして良くありそうな「女性グループの商品」ではなく、ここではひとり1会社、各自が独自の手作り商品を作って販売しています。気のせいか、コスタリカはチームで製造・販売という文化があまり浸透していないように思います。少なくともここに集まって来ている女性たちは、チームで仕事をしていません。ひとり1会社のため、大量生産はできませんが多様な商品があり、スタッフ側(市役所)にとっては商品を見たり買ったりすることが大きな楽しみの1つです。あんまり楽しいので、今女性課では「彼女たちの商品カタログ(名前、連絡先、商品写真、参考商品価格など)を作りたいね」と話しているところです。あ”ー、やることいっぱい。。

【商品一覧】
・アクセサリー類 (ネックレス、ピアス、指輪 等)
・雑貨       (キーホルダー、携帯ストラップ、手作りカード 等)
・子ども用品   (乳児服、幼児服、ベッドリネン 等)
・衣類       (セーター、大きなサイズの洋服 等)
・手芸品     (バッグ、トイレ雑貨、タオル 等)
・化粧品     (クリーム、リップ、石鹸、エステ用品 等)
・食品       (ケーキ、パン、コーヒー 等)

ここで仕事をしていて常々感じるのは、「女性というのはこんなにプロダクティーバ・生産的な存在なんだなぁ。。」ということ。何でも作れるんですね。生み出す力がある。”日本の女性たちの誰もが販売可能な商品を作るなんて、できるかな・・・?”を考えてみると、この「誰もが何かしらの商品を製造できる」ことは、単純にすごいことだと思っています。基本的には、自宅で商品を作り、主にフェリアと呼ばれる販売機会を通じて売っています。

手作りで商品を販売している彼らにとっての脅威は、中国から入ってくる機械製で大量生産の安価商品です。でも、実際に彼女たちの商品を購入して、それらを身につけて生活をしていると、”この人が作ったこの商品”を身にまとうというのは、とても心地が良いものだなぁ、と感じます。私はバッグから洋服からアクセサリーから、どれもこれも、「彼女でしょ、彼女でしょ・・・」と顔が浮かぶものを使っているのですが、この感覚を知ってしまったら、どこの誰がどういう過程で造ったのか分からない、ただ安いだけの商品はあんまり買う気がなくなるのですが・・・、そう感じるのは私だけでしょうか? きっと、だからウォールマートが入って来たとき、何とも言えない嫌な気持ちになったのだと思います。このプロジェクトに集まっている皆で、仲間が作った商品を、皆で購入する運動を行ってます。町が、各自作れるものでつながっているというのは、私はとても心地の良い生活だと思います。「地域社会」を感じます。


言葉で書くより、写真で観るのが早いと思うので、ほんの一部ですが今手元にある分の写真を下記に掲載します。もっと上手に写真が撮れたら良いのに!!すみません・・・素人の写真です。(ごめんね、みんな。。。)


※私の一押しセーター屋 Yajailaさん 細身の女性向きですが、デザインが特に良いです。色づかいも好き。(彼女は生まれつき骨髄の病気を持っていて、20年間入院生活をしていました。手術を乗り越え克服して、セーター屋をしています。)





※シルバー925(純銀)を使ったアクセサリー屋 Yoleniさん 量り売りもしています。


※アクセサリー屋 Feliciaさん デザインがかなり良い。使っている石もサンゴ等も。




※リバーシブルのバッグ屋 Yaninaさん デザインも一生懸命勉強しています。(バッグ屋を始めたのは昨年1月。元夫と離婚をしてシングルマザーになったことがきっかけ。)



※ベッドカバー、枕カバー、シーツ等のベッドリネン屋 Karlaさん 直接卸している契約店舗が12店もあります。ケースのプラスチックバッグも手作り。(6人いる子どもは誰も父親がおらず、シングルで育てています。)




※指人形屋 Anaさん 本当に”唯一”の商品。この緑の人形はAutoestimaクラスで登場したクロコダイルで、先生へのお礼用に作ってくれたもの。それぞれに意味を持たせ、メッセージも添えています。こういうプレゼントは嬉しいと思う。




※子ども服屋さん Dorisさん びっくりするほど丁寧に裁縫されていて、うまい。このレベルの手作り子供服を日本で買ったら、相当高いと思う。


※木の文字彫り屋 Katiaさん 希望した名前や言葉で、キーホルダーや携帯ストラップを作ってくれます。yukariもお願いしました。


※カード屋 Ana Guisselさん これは”Filigrana フィリグラーナ”という紙細工技術を使ったカードです。私は気に入っていて、友達宛のカードに買っています。下記は8月にある母の日用カード。


※焼き物屋 ***さん アクセサリーだけでなく、ボタンや小さな入れ物等も作っていて、他の女性たちとのコラボレーションを模索しています。彼女はアイディアが良いです。


※自然素材の化粧品屋 ***さん 手作りのクリームやリップ、石鹸等を作っています。さっぱりした使い心地。先日、卸す先のホテルを見つけたと言っていました。


※昨年のクリスマスには、各自5,000₡分の自身の商品を持ち寄ってプレゼント交換会をしました。ザ・「地域社会」です。私だけがお店で買ってきたものを持参。情けないー・・・!と本当に思った。。(編み棒、下さい。次は自分で編む。)