2010年6月2日水曜日

Teatro Nacionál の天井フレスコ画:後編

天井フレスコ画:前編に続き、Teatro Nacionalにある残りの、1897年イタリア人画家J・Villa(ビシャ)が本国で描いたと言われている天井フレスコ画:後編。1890年代の小さな劇場に、これだけの天井フレスコ画があるのですから、当時どれだけ力を入れて建設したものかが分かります。ヨーロッパの影響をそのまま直接受けていることも良く分かりますね。スペイン植民地から独立したことへの自負と、欧州への憧れの気持ちと、その狭間にあったのかもしれません。

2回に分けて見て来ましたが、改めて見てみると、劇場全体がまるで絵画館のように思えました。これだけの画を1890年に、イタリアから標高1,150mの山中San Joséに運んだのですから、大変だったでしょうね。それだけに”愛されている劇場”というのも、分かる気がしました。


3)劇場天井
中心の劇場。その天井は、大空を舞う天使と悪魔でしょうか?







4)1階右手小部屋
1階入り口入って右手に、今はギャラリーとして利用されている小部屋があります。こちらは天使が地上(山)に降りてきました。肌の色の違う天使が一緒に居るのが見えます。これは混血国家コスタリカらしい風景だと思います。






4)1階右手小部屋 奥
可愛らしい男女の天使の画です。少し悲壮感があります。多々ある絵画の中で、私はこの絵が一番好きです。






5)1階左手 Café del Teatro Nacionál
最後は1階入り口入って左手のCafé del Teatro。手前に水色、奥にクリーム色、中央に太陽をモチーフにしたコスタリカの旗を掲げた天使の画があります。