市内中心、国立博物館と国会議事堂のある遊歩道のつき当たりに、ひっそりとたたずむ国立公園。ここには、米国軍ウィリアム・ウォーカーが侵略のために乗り込んで来た際に、それを阻止するために立ちあがった若者 Juan Santa Maria フアン・サンタマリア の像があります。コスタリカ国内で唯一戦争に関する話の中で英雄とされている若者です。1855年傭兵出身の米軍ウィリアム・ウォーカーは、内紛に乗じて隣国ニカラグア国を乗っ取り、翌年大統領に就任して奴隷制を実施しました。更に中米を支配するべく周辺各国に攻め入り、これに対してコスタリカは他の中米諸国と連合軍を組んで、アメリカの鉄道王・バンタービルトの資金援助も得てウィリアム・ウォーカーの軍勢を撃退しました。この像は、その時中米数カ国と手を組んで追い払った時のものです。
公園自体は、その時の生々しさは全くなく、とても静かで落ちつける場所です。公園管理も市役所が行っていて、役所の仕事というのは本当に幅が広いんだなぁと改めて思いました。なぜか、コンピュータの筺体を使ったトンネル?がありました。子どもたちが好きそうです。
住所:Ave.1-3 y Calle.15-19, San Jose 地図