フランチャイズの軽食レストランと言えば米国発のデニーズや、マクドナルド・ケンタッキーFCなどを思い浮かべる人も多いと思いますが、コスタリカには Spoon スプーン というケーキを中心としたチェーンレストランがあります。自慢は大きくて甘い、一見「私を食べたら太りますよ」と宣言しているようなケーキ。美味しいです。コスタリカ人がカフェやランチをしたい時、気軽にお友達と行けるお店です。朝ごはんやランチメニューも充実していて、カフェタイム以外も使えます。この国に来た最初の頃、「コスタリカ発でこんなに立派なフランチャイズ店があるのか。」と思っていました。
先日知人に、とあるお茶会へ招かれました。その場所で、このSpoon創業者兼現会長の Vivian Williams氏とお会いし、ご一緒させて頂きました。そして、びっくり。てっきり、とんでもないビジネスウーマンかと思いきや、”ほわーん・ぽわーん”とした優しい雰囲気いっぱいの、60歳前後のおばさまだったのです。思わず、「あれ?Spoonの創業者でしたよね?違いましたっけ?」と確認してしまいました。すると「そうよぉ~、あなたは何をなさっているの~?」なんて呑気なお返事が。。恐縮ですが、可愛すぎます。(昔NHKに「スプーンおばさん」という番組がありました。♪~林檎の森の子猫たちに、誘われたのよ楽しいパーティー、木靴カタコト タップダンス、枝に小鳥のコーラス隊ね~♪という、とっても可愛い主題歌の番組なのですが、本当にそのイメージそのもの。)
元々は若い頃におうちで焼いたケーキをお友達と食べていて、それが美味しいと評判になり、約30年前ケーキ屋を始めたことがきっかけとか。それが今や2011年1月現在全国22店舗展開のチェーン店に。(ちょっと待って。どんだけ商才あるんだ?この人。)2度の結婚・離婚を経験し、「本当は子どもが欲しくて仕方がなかった。だからSpoonが私の子どもなの。」と言っていました。なんとなくですがその気持ち、分かる気がします。今はご自身の判断力が弱ってきていることを自認して、自ら会長職に退かれたそうですが、今でも事業には積極的に参加しているそうです。お話をしていて強く印象に残ったことは、一言一言全てを飲み込むように人の話に耳を傾けていらっしゃったことと、しきりに「人を助ける・支援することがしたい」と言っていたこと。彼女にとっては、それが事業という形に結びついているだけなのでしょうね。
たまに居ますよね、このタイプの女性経営者。もちろんMBAなど持っていません。こういう雰囲気・考え方の女性経営者、素敵だなと思います。でもきっとジャッジする時は、ずばっと鶴の一声、誰も何も言えません、なのでしょうね。。
コスタリカにお越しの際は、一度はSpoonでボリュームたっぷりのケーキと美味しいコーヒーをご賞味下さい。
Spoon:Webサイト
Avenida Central店 住所:Ave Central y Calle 2-4 ,de la Plaza de la Cultura 25m Este
営業時間:Mon.-Fri. 8:00am-8:00pm / Sat. 9:00am-8:00pm / Sun. 10:00am-6:00pm / 宅配サービスMon.-Sun. 8:30am-7:00pm